どうも、神絵師のたれっとです。
はぁ?
…言ってみたかっただけです。
イラストを描くうえで、「線画」は非常に重要な工程ですが、ところで「線画」っていうとあなたは、どのようなイメージをされますか。
線画とは、文字通り線だけで描写した絵のことを指します。アナログですと、漫画家さんなどが白い紙に黒のインクで描く「ペン入れ」というものがありますよね。まさにそのことなのですが、もっとイメージしやすい言葉で置き換えると「ぬりえ」も線画になります。
ペン入れの段階や、ぬりえというのは線(枠)の色と紙の色の二色だけしか使われていませんよね。
そのうちの一色が線画の色ですが…一色だけでは、こうなんていうかインパクトに欠けて見えてしまいます…。
そこで今回は、独学で学んできた線画の配色をいじっておしゃれに魅せるテクニックをこっそり教えちゃいます!
なお、線画までの基本的な手順やテクニックを下記にて解説していますので、よかったら見ていくといいのだ〜。
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線画の色を決めるには
キャラクターの魅力を引き出すには、まずはそのキャラクターのどこを目立たせるのかにも注目したいところです。
その場合、線画よりもまずは全体的なイラストの完成を先にイメージしておくことが重要です。
具体的にどんなことをイメージしておくべきなのかということですが、もちろんキャラクターのポーズやシーンなども大事ですが、避けて通れないのは、色塗りの工程でしょう。
基本的には、ベースカラー、サブカラー、アクセントカラーとなる色を先に決めておくのが無難です。
割合的には、それぞれ30~60%、30〜40%、5〜20%といったところでしょう。
それでは、早速色をつけていきましょうか!
今回描いたイラストでは、ベースカラーは髪の毛の黄色に、サブカラーを洋服の緑色にしています。
※ベタ塗りした後で違和感を感じた箇所があった部分は一部修正しています。
さて、問題です。アクセントカラーは何色でしょうか!
そんなもん決まっとるやろ!時計がギラギラと目立つから黒やろ!
それもあながち間違ってはいないのですが…
正解はこのあと解説します!
線画の色選びについてのポイント
さて、下塗りが終わったところで、そろそろ線画の色選びも決めていきたいところですね。
① 補色を使いこなす
補色とは色相環の中で正反対の色のことを指します。
隣あう色が補色の関係にあるとどうなるか…もうお分かりですね?
目立たせたいポイントの周りの色を補色で塗るだけで、すごく目立つことがわかります。
今回描いたイラストの中で補色を使っていたのは、ピアスの色です。
無意識で気づいたかわかりませんが、実はこのイラスト、時計を視た後、ピアスを視てしまうようにできてます!
うわ、ホンマや!
色って不思議ですね〜!
個人差がありますが、大半の方はそうなります!きっと!多分!知らんけど!笑
といったことから、線にも補色効果を導入してみると、より惹きつけるイラストに仕上がりますよ!
② 光と影を強調しよう
続いて、光と影の表現についてです。
あ、またハゲやん
なんか愛着わいてきたわ
このハg・・・イラストの線は単純な黒色でしたが、ちょっと線に色をつけてみましょうか。
デコ光っとるわ
一部の線の色を変えてあげることで、光の照らし方を強調してくれますし、それだけで影も濃く感じるようになります。
続いて、光の色ではなく別の色に変更してみましょうか。
あれ、なんか遠近感が増したな。
おっ、良いこと言いますね!
暖色系は進出色・寒色系は後退色と言います。同じ距離にあっても近くに見える色・遠くに見える色のことを指します。絵は2次元なので、絵は同じ距離にしか存在できませんよね。ですので、立体的に表現できる手法の1つだと考えます。
③ 背景を考慮しよう
最後のポイントとしては、背景を考慮した線の色の選び方についてです。背景の色に合わせて跳ね返ってくる反射光といった存在があります。その反射して映る色を線の色にしてみてもいいと思います。
陰影の中で特に明度が高くなっている箇所が一般的には反射光です。
赤の矢印部分です。
欲しがりますね〜〜〜笑
うわ、ちょっと進化しとるで
線画の色を考慮した結果
それでは最後に完成したイラストをどうぞ!
こちらが線画の色を黒色から変えていないやつ
線画の線にも色があって、色を変更したら、表現方法が増えることを覚えておきましょう!
それではまた。
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